先日実戦型研修における成長のステップについてご紹介させていただきましたが、そもそも人が学習するステップはどのようになっているのでしょうか?
私は、大きく以下の5段階で構成されると考えています。
Step1. 認識する
ディスカッションなどを通じて、表面上必要だと思われるスキルではなく、業務上の課題を解決するために真に必要となるスキルを見極め、そのスキルが業務上必要である理由を考えさせ、その必要性・重要性を認識させる。
Step2. 理解する
レクチャー・書籍などを通じて、そのスキルの基本的な考え方や実践方法に関する理論・原則・理屈を理解する。What/How toのみでなく、Why(なぜそのようにするのか・考えるのか)を理解させることが重要となる。
Step3. 実践する
演習・ケーススタディなどを通じて、実際に手・頭を動かしてやってみることで、そのスキルに対するイメージを沸かせる。"できない"ことを実感させ、その理由を考えさせることで、できるようになるためのきっかけをつかませることが重要となる。
Step4. 適用する
業務において実際に適用することで、そのスキルと実業務をリンクさせる。"できる"ことを実感させ、その理由を考えさせることで、そのスキルに対する本質的な理解を深めさせることが重要となる。
Step5. 応用する
そのスキルを業務上の他の局面に当てはめてみたり、自分なりに考え方を発展させることで、活用範囲を広げさせる。そのままの形で活用させるのではなく、概念化・抽象化して考えさせることが重要となる。
私は極力上記のステップを見据えた上で研修を実施すべきであると考えていますが、以下のようなケースも多いのではないかと感じています。
・Step3までを研修・Step4以降は各自が実施と分けてしまっている
・Step1の動機づけをしっかり行わないために、それ以降のステップを上ることができない(その場限りで理解はできても、持続性がない)
もちろん研修なので限界はありますが、Step4以降に関しても、何かしらの動機づけを行うことはできるのではないかと思います。
インストラクターは、これらすべてのステップを上ることを目的とした上で、これらのステップを登るための動機付けを行い、学習をサポートしていくべきであると考えています。
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