2回にわたり、研修における参加者のタイプについて説明させていただきました。
ただし、それは不変的なものではなく、その時々によって参加者の状態は変化します。
参加者がインストラクターの意図しない状態に陥いった状況を、”悪い状態”とします。
今回は、参加者の"悪い状態"について説明させていただきます。
"悪い状態"は、インストラクターの威厳とコンテンツの質によって、以下の4種類に分類できると考えています。
【萎縮】
極度の緊張により、インストラクターの発言を聞けていないため、効果的な学習ができていない状態
【緩み】
内容やインストラクターの説明以外の些細なことに興味が移っているため、学習すべき内容を吸収できていない状態
【興醒め】
場の雰囲気やコース内容に対して距離をとっており、巻き込まれていない状態
【不信】
内容やインストラクターの発言を信用しておらず、受け入れられない状態
難しいのは、コンテンツの質の高低は、一律に決まるものではなく、各参加者の受け取り方によって変わってきます。
したがって、ほとんどの参加者にとって質が高いコンテンツでも、一部の参加者には質が低いと感じられてしまうこともあります。
もちろんすべての参加者にとって質の高いコンテンツを、程よい緊張感の中で提供できれば問題ないのですが、参加者が悪い状態になってしまった時には、それを見極め、適切な対応をしていくことが必要だと思います。
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