参加者にとっての価値の研修とは、何によって決まるのでしょうか。
当たり前ではあるのですが、最も大きいのは研修で扱うトピック(内容)であり、以下の4つのレベルに分類できると考えています。
レベル1:当たり前のこと・自分で勉強してもさほど変わらないもの
教科書・参考書に載っている一般論。インストラクターが教える必要性は少ないので、自分のペースで進めることができる自習型が適している。
レベル2:当たり前のことだけど自分で勉強するよりも圧倒的に効率的なもの
教科書・参考書に載っている一般論を学習しやすく体系化したもの。内容的には一般論の枠を超えないため、自習型にすることが望ましい。
レベル3:なんとなく感覚的に理解していたものを具体化・概念化したもの
通常"経験則"で代替されてしまうような、言葉では表現しにくいコツや感覚。インストラクターが理解を促進する必要があるので、実戦型・講義型が適している。
レベル4:今まで全く考えなかったこと・独自性があり、他では教えてくれないもの
インストラクターが独自に使用しているコツや感覚。インストラクターが実体験を踏まえながら解説・アドバイスすることに意義があるので、実戦型・講義型が適している。
基本的には、上のレベルを目指すことが、研修の価値の向上につながります。
だからといって、レベル1,2の"当たり前のこと"が価値がないと言っているわけではありません。
"当たり前のこと"を理解してないと、"コツや感覚"を理解できないこともありますし、"当たり前のこと"を扱わずに、"コツや感覚"のみを扱うことで、内容としての網羅性が損なわれてしまうこともあります。
したがって、状況に応じて"当たり前のこと"を盛り込む必要はありますが、逆に、そこでとどまらずに"コツや感覚"を必ず盛り込むようにしないと、研修の価値は向上しないと考えています。
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