デリバリーのポイントの最後「理解を促進する」際のポイントをご紹介させていただきます。
ポイントの2点目でも説明させていただいた通り、わかりやすく説明することが前提となりますが、それ以外に理解を促進するために行うべき点として以下の3つがあるのではないかと考えています。
確認する
相槌を促すことなどにより、参加者が理解できているかどうかを確認する。「よろしいでしょうか」のような漠然とした投げかけではなく、「XXについて業務で適用するイメージはわきましたか?」のような具体的な投げかけをする。
補足する
確認した結果参加者の反応が薄かった個所や、特に念を押しておきたい個所に対して補足説明を行う。前者の場合は、説明自体がわかりづらかった可能性が高いので、別の言葉や例え話を用いて説明する。後者の場合は、再度同じスライドを使用して同じ説明を行うことで印象付ける。
間をとる
参加者が頭の中を整理するために必要な間を確保する。参加者の様子を観察して、画面を見つめるなどして考えているときはそのまま待ち、画面から目をそらすなどの動きがあった場合は先に進む。
これまで5回に渡ってデリバリーのポイントを紹介してきましたが、もちろんこれだけを抑えておけば必ずうまくいくというわけではありません。
参加者が異なれば、当然説明の仕方や対応の仕方も異なってきます。当たり前ではあるのですが、いざやってみると様々な要因によりその基本を忘れてしまい、画一的なデリバリーになってしまうことはよくあることではないかと思います。
最も大切なのは、常に参加者の立場で考えるという意識を持って、参加者主体のデリバリーを行うことではないかと思います。
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