これから4回にわたって、少し細かいデリバリーのポイントについて紹介させていただきたいと思います。
前回ご紹介させていただいたデリバリーの4つの流れに沿って、今回は「話の焦点を合わせる」際のポイントです。
参加者が聞きたがっている内容を、聞き手の反応を見ながら察知し対応するという基本に加えて、過去の経験から、特に注意すべき点として以下の3つがあるのではないかと考えています。
シナリオを変える
・聞き手が以下のような反応を示したときに、説明する順番を変更するか割愛する
-内容そのものに興味を示していないとき
-内容が相手にとって細かすぎるとき
-相手が先の内容に興味を示したとき
・スライドを飛ばす際は、飛ばした個所の内容を参加者が認識できる程度のスピードにすることで、興味・関心の度合いを確認する
浮かないように気をつける
・最も盛り上がると想定していたポイントにおいて、参加者の反応が薄かったときに、以下のような対応を行うことで、参加者に"期待はずれ感"を感じさせないようにする
-説明した内容が当たり前・既知の内容であるようなニュアンスを伝える
-次の説明を開始するまでの間隔を想定より短くする
-平静を装う(自信のある表情を隠す)
反応を見て場を盛り上げる
・参加者が本当に興味・関心があるかどうか不安なときに、口調をあまり変化させないようにして説明することで参加者の様子を見る
・参加者の反応が良かったときに、改めて重要なポイントであることを伝えることで場を盛り上げる
本質とは少しかけ離れているとは思いますが、上記のような対応を行うことにより、研修全体に対する期待値や満足感を高いレベルで維持することも必要なのではないかと考えています。
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