大抵の場合、研修を実施するうえで最も多くの時間を割くのがインストラクションだと思いますが、再度インストラクションについて触れさせていただきます。
私は、インストラクションとはその難易度によって、以下の4つのレベルに分類することができると考えています。
Level1:話す
当初予定していた内容を正確に伝える。必要最低限の役割しか果たしておらず、参加意欲の低い参加者の意欲を喚起することは難しい。
Level2:巻き込む
参加者の興味をコントロールすることで、参加者を巻き込む。参加者の興味がある個所を重点的に説明したり、参加者のケースに近い例え話をしたりする。
Level3:引き出す
参加者の意見・疑問を引き出し、場を活性化させる。レクチャー内容に関連する業務上の課題や業務に適用する上での疑問などを聞き出す。
Level4:まとめる
参加者から引き出した意見や疑問に答えることで場をまとめる。業務における適用イメージなどは、全員一律ではないので、ある程度抽象化するなどの工夫を行う。
レベルが上がるにつれて時間が多くかかるため、局面ごとの対応が必要となりますが、学習効果を高めるためには、参加者の意見を引き出し、それらを解決しながら場をまとめていくことが必須となると思います。
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