"気づき"を与えることが重要だと述べましたが、気づきの与え方にはどのような方法があるのでしょうか?
私は、本人がそのトピックに関する経験があるかないかと、問題意識があるかないかという2軸で、大きく4つの方法があると考えています。
反省型
そのトピックに対する経験があり、問題意識を持っているときに有効。
ディスカッションなどを行い、具体的に業務において失敗した局面や経験を思い出させ、「このスキルを身につけなければいけない」と感じさせることで動機付けする。
ここで思い出した局面や経験を意識しながら学習させることで、学習効率を高めることができる。
撃沈型
そのトピックに対する経験があり、問題意識を持っていないときに有効。
難易度の高い演習を行い、「実は自分はできていない」ことを認識させ、危機意識をあおることで動機付けする。
最後に同様の演習を行い、成功体験をさせることで、学習効率を高めることができる。
羨望型
そのトピックに対する経験がなく、問題意識を持っていないときに有効。
プロの技や成功事例を見せ、「自分も身につけたい」と思わせることで動機付けする。
現時点ではできないが、学習すれば自分にもできると実感させることで、学習効率を高めることができる。
実感型
そのトピックに対する経験がなく、問題意識を持っているときに有効。
業務における実践事例や失敗事例を伝え、漠然とした問題意識を具体化させ、深めさせることで動機付けする。
徐々に成功イメージを抱かせていくことで、学習効率を高めることができる。
参加者ごとに前提が異なることも多いので難しいのですが、いかに研修の初期段階で、気づきを与えることができるのかが、研修を成功させるためのカギになると考えています。
最近のコメント