メンタリングを行う上で、相手が抱えているストレスを知ることはとても重要だと思います。ここでは、メンタリングの対象となりやすい新入社員のストレスについて考えてみます。
私は、初期段階の新入社員が抱えるストレスには、大きく以下の4つがあるのではないかと考えています。
【不安(自分)】
・自分自身の能力に対して不安を感じている状態
・原因は、他人との比較(自身の過小評価・他人の過大評価)・先が見えないことに対する漠然とした不安のいずれか
【不安(環境)】
・環境に適応しようと努力するものの、適応できずに孤独感を感じている状態
・適応できない原因は、個人的要因(例:殻に閉じこもってしまっている)・環境的要因(例:周りがサポートする体制がない)のいずれか
【不調】
・新しい環境において緊張状態が続くことで疲弊している状態
・疲労は、精神的疲労・肉体的疲労のいずれか(精神的な疲労の方が大きい場合が多い)
【不満】
・環境に対して不満を感じている状態
・不満の対象は、人・仕事内容・待遇・職場環境のいずれか
メンタリングの初期段階で(できれば事前に)ストレスの種類を知ることで、メンタリングの質を向上させることができると思います。
また、育成担当者は、ストレスの種類だけでなく、その原因を正確に把握した上での対応が求められると思います。
最近のコメント