新入社員の即戦力化、これは多くの企業で課題として掲げられているのではないかと思います。
けれども、それは非常に難しく、育成担当者の毎年の悩みの種でもあるのではないでしょうか?
実際問題として、スキルや経験のない新入社員は、多くのことを身につけていかなければなりません。
しかしながら、研修担当者や先輩社員が一つ一つを丁寧に教えている余裕はありません。
そんな中で大切なのは、周りが責任を持ってしっかりと成長させてあげることではなく、環境を利用して自分の力で成長できるようになることだと考えています。
もちろん新人が自分の力で成長していくためには、周囲のサポートも必要ですし、時には丁寧に教えてあげなければならないこともあると思います。
しかし、教えてもらうことでしか成長できない人は、教えてくれる人がいなくなってしまった瞬間に成長が止まってしまいます。
逆に自分の力で成長していくことができる人は、周りの人や環境に依存しなくても、継続的に成長していくことができます。
私は、この"自分で成長する力"を"成長力"と定義しています。
そして、この"成長力"は、①成長したい(意欲)、②成長しなきゃ(焦り) ③成長できる(自信)の3つで構成されていると考えています。
①成長したい(意欲)
自分の目指すべき姿・憧れや、成長することの喜びや楽しさを実感することなどからくる、「成長したい」という意欲。
②成長しなきゃ(焦り)
自分に課せられた期待・責任や、自分の未熟さを実感することなどからくる、「成長しなきゃ」という焦り。
③成長できる(自信)
自分がこれまでに遂げてきた成長や、自分の潜在的な可能性を実感することなどからくる、「成長できる」という自信。
この"成長力"をいち早く身につけることこそが、新入社員にとっての最大のテーマであり、"成長力"をいち早く身につけさせるためのサポートをすることこそが、育成担当者の最大の役目ではないかと考えています。
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