前回に引き続き、今回は開発フェーズです。このフェーズでは、設計フェーズの内容を基に、実際に開発を進めていきます。
2-A.研修開発
・メインメッセージを作成する(各スライドで伝えたい内容および流れ)
・レクチャー資料を作成する
・演習資料を作成する
2-B.インストラクションガイド開発
・レクチャーの進め方ガイドを作成する(強弱の付け方・参加者とのやり取りの仕方など)
・演習の進め方ガイドを作成する(ヒントの出し方・答え合わせの仕方など)
・タイムテーブルを作成する
2-C.運営ガイド開発
・ファシリティを定義し、手配する
・運営ガイドを作成する(会場のセットアップの仕方・資料の配布の仕方など)
研修資料は当然誰でも作成するのですが、インストラクションガイドを作成するか否かが質の高い研修を提供するためのポイントだと思います。
熟練のインストラクターが、自分で開発した研修を自分で提供するのであれば必要ないかもしれませんが、複数のインストラクターで実施したり、開発者と提供者が異なる場合などは欠かせません。
資料に書いてあることを説明することではなく、参加者の理解を促進することがインストラクターの価値ですので、いかに参加者の理解を促進していくかをガイドとしてまとめておくことはとても重要だと思います。
また、インストラクションガイドは「参加者がどのような状態になるのか・どのように反応するのか」をイメージしないと作成できないので、しつこいようですが参加者視点で考えるという基本がここでもとても重要になると思います。
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